ヘロデ王の死、教会の成長|使徒12:18‑25

ヘロデ王が神の栄光を奪おうとして裁かれ、教会が成長していく様子を描いた聖書イラスト 使徒の働き

🌱 はじめに

教会を取り囲む困難は、信仰の道にあって避けられないものでした。
しかし神は、どんな時にもその民を見守り、御言葉は決して止まることなく広がっていきます。
この章では、迫害と驕りの中で起こったヘロデ王の出来事と、それを超えてなお成長していく教会の姿が描かれています。



📝 この記事を読むとわかること

  • ヘロデ王が教会に対して取った行動
  • ヘロデが自らを誇った時に起こった出来事
  • 教会が恐れや試練を越えて成長していく姿
  • 主がどのようにして御言葉を守り、広めていかれるか

📖 この箇所の文脈

使徒12章に登場する「ヘロデ王」は、ヘロデ・アグリッパ1世という人物で、
ヘロデ大王の孫にあたります。彼はユダヤ人の歓心を買うため、教会の指導者に対する迫害を強め、使徒ヤコブを処刑し、ペテロを投獄しました。
しかし、ペテロが天使によって奇跡的に脱出したこと、そして神に栄光を帰さずに民の歓呼を受けたことで、主の使いによって打たれ、命を落とします。

この物語は、権力を握る者が神の栄光を退けたときの末路と、神が御心に従う者を守られることを対照的に描いています。


🖼️ 原画:『ヘロデ王の死、教会の成長』(らけるま作)

ヘロデ王が玉座に座る様子と、神の使いによって打たれて倒れる場面、民衆の驚きと混乱、背景にはカイザリヤ周辺の地図が描かれている。
高慢になり神に栄光を帰さなかったヘロデは、民衆から神の声と称賛されたその時、主の使いによって打たれて倒れました。主の言葉はこの出来事を超えて力強く広まり、教会はなおも成長を続けました。

🪷 やさしい解説

この場面では、信仰が迫害によって止められるのではなく、むしろ教会が成長していくという驚くべき神の御働きが示されています。
神ご自身が御言葉を守り、広げてくださることを教えてくれるお話です。


📌 ヘロデ王の高慢と結末(12:18–23)

夜が明けると、兵士たちはペテロがどうなったかを知ろうと騒ぎましたが、ヘロデは彼を見つけることができませんでした。
怒ったヘロデは取調べに応じる兵士たちを処刑するよう命じ、その後、カイザリヤに滞在しました。

ツロとシドンの人々がヘロデに会いに訪れたとき、彼は自らを人々に賞賛させようとし、演説をしました。彼らは「これは神の声だ」と叫んだのです。

しかし、その瞬間、主の御使いが彼を打ち、ヘロデは虫に食われて息絶えました。

この出来事は、高ぶりと自分を誇ることが、神の御前では持ちこたえられないことを静かに教えています。

この「ヘロデ王」は、イエス様誕生のときに幼児を殺した「ヘロデ大王」とは別人で、その孫にあたるヘロデ・アグリッパ1世です。彼はローマ皇帝クラウディウスからユダヤ全土の統治を任され、民衆の支持を得るために使徒たちへの迫害を強めていきました。ヤコブを処刑し、ペテロも殺そうとしましたが、神のみこころによりそれは阻まれます。そして自分を神のようにあがめられたことにより、主の使いによって打たれ、命を落としました。ヘロデ家の歴史は、神の栄光を退け、自己栄光を求めた者の悲劇的な結末を映し出しています。

🏰 ヘロデ家の家系図と歴史背景

✅ ヘロデ家の系図(主要な王たち)

ヘロデ大王(Herod the Great) │ ├── ヘロデ・アンティパス(バプテスマのヨハネを処刑) │ └── アリストブロス(処刑されたが…) └── ヘロデ・アグリッパ1世(使徒12章に登場) └── ヘロデ・アグリッパ2世(使徒26章に登場)

📚 歴史背景のポイント:

  • ヘロデ大王(在位:紀元前37〜紀元前4年)
    ・イエス誕生の時代に支配し、ベツレヘムの幼児虐殺を命じた(マタイ2章)。
    ・ローマ帝国の庇護のもと、ユダヤを支配。
  • ヘロデ・アンティパス(在位:約紀元前4〜39年)
    ・ガリラヤとペレアの領主。バプテスマのヨハネを処刑(マルコ6章)。
    ・イエスの裁判の時にも登場(ルカ23章)。
  • ヘロデ・アグリッパ1世(在位:41〜44年)
    ・ユダヤ全土を統治。
    ・民衆の人気を得ようと使徒を迫害。
    ・神に栄光を帰さなかったため、主の使いに打たれ、虫に食われて死亡(使徒12:23)。

📌 教会の言葉は広がる(12:24–25)

ヘロデの死後、御言葉はなおも勢いを増して広がっていきました。
バルナバとサウロは任された働きを終え、マルコと呼ばれていたヨハネを連れてエルサレムに戻りました。

主の御言葉は、時の支配者がどんなに阻もうとしても、力によってではなく、神ご自身の恵みによって成長していくのです。


🌼 こどもたちへのメッセージ

時には怖い出来事や大きな力が、神さまを信じる人たちを困らせることがあります。
でも神さまは私たちを守り、あなたのことばを弱い私たちの心にも届けてくださいます。
ヘロデ王のお話は、神さまの力と守りが、どんな圧迫にも勝つことを教えてくれます。
神さまを信じて歩んでいきましょうね。


🎚️ 弟子の告白

主よ、私はあなたに従う者として、まだ弱さや恐れを抱えています。
でもあなたの御言葉がどんな困難にも打ち勝つ力であることを信じます。
どうか私の心を清め、あなたを信じる者としての勇気を与えてください。
他の人のためにも祈り、支え合う者として日々を歩ませてください。
私の弱さをあなたの力で満たしてください。アーメン。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
カイザリヤで玉座に座るヘロデ王、民衆の声に迎えられた直後に主の一撃によって倒れる場面を描いたイラスト。

【キャプション】
ヘロデ王の高慢による滅びと、主の御言葉が成長し続ける姿を描いた場面(使徒12:18‑25)。
📌 原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/


🎨 らけるまの創作メモ|高ぶりと謙遜の対比を描いた日

この絵を描いた日は、ふたつの「違う心」を描こうと思いました。
ひとつは、自分を誇り、他者の助けを信じない高ぶりの心。
もうひとつは、神に委ね、御言葉とともに歩む謙遜な心。
その両方が一枚の絵の中で語り合っているように感じられたら——という思いを込めました。


📝 この記事のまとめ

  • ヘロデ王は自らを誇り、人々の声を神の声と聞き違えた
  • 主の御使いによってヘロデは打たれ、死を迎えた
  • 御言葉はなおも阻まれることなく広がった
  • 教会は困難を越え、成長を続けた
  • バルナバとサウロは働きを終えてエルサレムに戻った

🕊️ 結びの祈り

主よ、あなたは御言葉を広め、私たちを導いてくださるお方です。
高ぶりではなく、謙遜な心であなたの御前に歩む者としてください。
私たち一人一人の信仰の歩みが、あなたの御業をこの世界に輝かせる光となりますよう、とりなしてください。
アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、「バルナバとサウロの派遣」使徒13章1‑3節
教会がどのようにして宣教の働きを広げていったかを共に学んでいきましょう。


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聖霊が注がれ、福音が広がっていく――『使徒の働き』は、初代教会の誕生と信仰者たちの歩みを描いた物語です。弱さの中にも神さまの力が働くことを、ひとつひとつの記事を通して感じていただけますように。

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