コルネリオとペテロが見た幻による異邦人の救い|使徒10:1‑11:18

天から差し出された幕と、その中にいる様々な動物たちを見上げるペテロの様子。神の啓示を受ける印象的なシーン。 使徒の働き

🌱 はじめに

神の救いは、ある特定の人たちだけのものではありません。
主イエス・キリストの福音は、すべての民族とすべての人に差し伸べられています。
使徒10〜11章に記されている、百人隊長コルネリオと使徒ペテロの出会いを通して、神が異邦人にも救いを広げていかれる壮大なご計画が明らかになります。



📝 この記事を読むとわかること

  • コルネリオが見た幻の意味
  • ペテロが見た幻が示す神の導き
  • 異邦人の家へ向かう決断
  • 聖霊が異邦人にも注がれた出来事
  • ペテロがユダヤ人信者たちにこの出来事を弁明した理由

📖 この箇所の文脈

ステパノの殉教から始まった迫害を経て、教会はユダヤ人の枠を超え、福音を地中海世界へと伝え広めていきました。
その大きな転換点が、異邦人であるローマの百人隊長コルネリオと、福音宣教の中心にいたペテロとの出会いです。
この出来事は、福音がユダヤ人だけでなく異邦人にも向けられていることを明確に示し、初代教会の拡大において重要な節目となりました。


🖼️ 原画:『コルネリオとペテロが見た幻による異邦人の救い』(らけるま作)

ローマの百人隊長コルネリオが幻を見る場面。彼は祈っていると、神の使いが現れ、ヨッパにいるペテロを呼び寄せるよう告げる。
神を敬う異邦人コルネリオに、御使いが現れてペテロを招くように命じる。すべては神の導きの中で始まった。
ペテロが屋上で祈っているとき、天から幕のようなものが降り、様々な動物が入っている幻を見る。その中で神の声が響く。
異邦人への伝道の扉が開かれる預言的な幻。神はペテロに、清い・汚れたという人間的な区別を超えて福音を届けるよう示される。
コルネリオがペテロを家に招き、家族や友人と共に主のことばを聞こうと集まっている様子。ペテロは「わたしも人間です」と言って彼を立たせる。
神の導きによって、異邦人コルネリオの家にペテロが招かれた場面。神の前にはすべての人が等しく愛されていることが語られる。
ペテロが異邦人に説教を語っている場面。聖霊が聴いていた異邦人にも注がれ、驚くユダヤ人信者たちとともにペテロが彼らにバプテスマを授ける様子。
ペテロの語りの最中に、異邦人にも聖霊が注がれた奇跡の場面。神は隔てなくすべての人に恵みを与えられることを証しする瞬間。
ペテロが割礼を受けたユダヤ人信者たちに、異邦人に聖霊が注がれた出来事を説明している場面。人々は静かに耳を傾け、神の御業を受け入れる様子が描かれている。
ペテロは、異邦人にも聖霊が注がれたことを弁明する。神の救いはすべての人に及ぶことが明らかにされ、ユダヤ人信者たちは主を賛美した。

🪷 やさしい解説

神が人々を救う方法は、私たちの予想や偏見を越えています。
ここでは、神のご計画がどのようにして異邦人の救いへとつながっていったのかを、順を追って見ていきましょう。


📌 1. コルネリオが見た幻(使徒10:1‑8)

カイザリヤに住んでいたコルネリオは、ローマ軍の百人隊長として働きながら、神を敬い、家族と共に熱心に神に祈りをささげていました。
ある日、午後3時ごろ、彼ははっきりと神の使いの幻を見ます。
その使いは、コルネリオに「ペテロを呼び寄せよ」と告げ、主がペテロを通して語られることを伝えました。

この幻は、神が異邦人に対しても福音を広げたいというご計画を示す始まりでした。


📌 2. ペテロが見た幻(使徒10:9‑23a)

翌日、ペテロもまた幻を見ます。
屋上で祈っていたとき、大きな布のようなものが天から降りてきて、中には「地の獣や空の鳥」などさまざまなものが入っていました。
そして神の声がこう言いました。

「神がきよめたものを、清くないなどと言ってはならない。」

この幻は、ユダヤ人であるペテロに、人々を人種や習慣で区別してはいけないという神の真理を示しました。
やがてこの言葉が、異邦人に対する伝道の鍵となっていくのです。


📌 3. コルネリオがペテロを招く(使徒10:23b‑33)

神の導きによって、コルネリオは信心深い部下たちとともにヨッパへ向かい、ペテロを待ち受けます。
到着したペテロはコルネリオに迎えられ、共に語り合う中で、神がどのように導いてこられたかを聞きます。
二人の出会いは、人間的な上下関係を越え、神がすべての人を等しく愛しておられることを示すものでした。


📌 4. 異邦人が聖霊を受ける(使徒10:34‑48)

ペテロはコルネリオの家で福音を語り始めます。
すると、驚くべきことに、異邦人であるコルネリオとその家族・友人にも聖霊が下ったのです。
ユダヤ人信者と同様に、異邦人も聖霊を受けたことは、神がすべての国の人に救いを示しておられるしるしでした。

この出来事を受けて、ペテロは彼らにバプテスマを授けました。
神の救いの扉が、イスラエルの外にもひらかれた瞬間です。


📌 5. 割礼を受けた者たちへの弁明(使徒11:1‑8)

この異邦人への救いの出来事は、エルサレムの信者たちにも伝わります。
しかし、割礼を重んじる人たちは戸惑い、ペテロが異邦人と交わったことを咎めます。
そこでペテロは、見た幻のこと、異邦人が聖霊を受けたことをくわしく話しました。

彼の説明を聞いた人々は、「神が異邦人にも命を与えることを認められた」と理解し、主をほめたたえました。


🌼 こどもたちへのメッセージ

みんなは、違う国の人や文化が違う人と仲良くしたことがありますか?
このお話は、神さまがどんな人にも愛を注いでくださるということを教えてくれています。
神さまは、私たちが違いを越えて一緒に歩むことを望まれます。
だから友だちができたら、分け隔てなくやさしく接していきましょうね。


🎚️ 弟子の告白

主よ、私はあなたの愛をまだまだ十分に知りきれていません。
他の人と違う人と向き合うとき、つい偏見を持ってしまうことがあります。
けれど、この出来事を通して、あなたはすべての人を愛しておられることを示してくださいました。
どうか私の心も広く、あなたの愛を分かち合える者となれますように。
私はあなたの導きのまま、どんな人にもあなたの愛を届けられる弟子となれるよう助けてください。
アーメン。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
コルネリオとペテロが見た幻の場面や出会い、異邦人の聖霊受けとペテロの説明をまとめて描いたイラスト。

【キャプション】
コルネリオが見た幻、ペテロが見た幻と神の召し、異邦人への救い、そしてエルサレムの人々への弁明までを描いた場面。

📌 原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/


🎨 らけるまの創作メモ|すべての人への救いの門がひらかれる日

この物語を描いたとき、私は「壁やわだかまりのない世界」を思い描きました。
ペテロが見た幻は、私の中にもある「偏見の壁」を打ち砕くメッセージのように感じました。
神の愛はすべての人に注がれています。
そのことを、色と線でやさしく、あたたかく描きたかったのです。


📝 この記事のまとめ

  • コルネリオが幻を見てペテロを求めた
  • ペテロが見た幻は、異邦人に福音が届くことを示した
  • コルネリオの家で異邦人にも聖霊が注がれた
  • ペテロは彼らにバプテスマを与えた
  • エルサレムの信者たちにこの出来事を弁明し、神の救いをすべての人に示した

🕊️ 結びの祈り

主よ、あなたの愛は私たちの思いを越えています。
違う国や文化の人にも、あなたは変わらずに向き合い、救いをもたらしてくださいます。
私たちがその愛に心をひらき、すべての人と共に歩む者となれますように。
異なる人々に出会ったとき、あなたの愛でその出会いを祝福し、平和の種をまき続けられるよう導いてください。
アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、「アンテオケ教会の誕生と成長」―使徒11章19‑30節
主がどのように異邦人の信仰を育て、教会が広がっていったかを見ていきましょう。


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聖霊が注がれ、福音が広がっていく――『使徒の働き』は、初代教会の誕生と信仰者たちの歩みを描いた物語です。弱さの中にも神さまの力が働くことを、ひとつひとつの記事を通して感じていただけますように。

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✨感謝のことば
最後まで読んでくださって、ほんとうにありがとうございます。
あなたの心に、今日も小さな光が灯りますように――
またいつでもお越しくださいね🕊️
使徒の働き
著作権
本作品は、聖書に忠実に、神様との対話の中で心を込めて描いた原画です。文化庁に著作権登録済みであり、無断使用・転載はご遠慮くださいますようお願いいたします。 This artwork was prayerfully created in faithful reflection of the Bible and through a personal dialogue with God. It is registered with the Agency for Cultural Affairs, Japan. Unauthorized use or reproduction is not permitted.
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