🌱 はじめに
黙示録14章は、患難期の後半に入る前に記された「神の勝利を告げる7つの宣告」です。今回は、第2〜第5の宣告をご紹介します。三人の御使いが全世界に向けて語りかけ、さらに天からの声が響きます。それは、人類に与えられる最後の救いの呼びかけであり、同時に、反キリストとその支配に従う者への厳しい裁きの警告でもあります。苦しみの中にあっても、神は信じる者を励まし、永遠の報いを約束してくださいます。
📝 この記事を読むとわかること
- 黙示録14章の第2〜第5の宣告の流れと意味
- 三人の御使いが告げる福音、警告、裁き
- 天からの声が与える殉教者への励まし
- 患難期の中にあっても揺るがない神の救いの計画
🖼️ 原画:『三人の御使いと天からの声』(らけるま作)

🪷 やさしい解説
第2の宣告(6〜7節)
ヨハネは、もう一人の御使いが空を飛び、地上のあらゆる国民・民族に福音を宣べ伝えるのを見ました。これは、人類に与えられる最後の救いのチャンスです。すでにサタンは反キリストを礼拝するよう人々に迫っていますが、御使いは「創造主こそ礼拝すべき神である」と宣言します。
第3の宣告(8節)
次に現れた第二の御使いは、「大いなるバビロンは倒れた」と告げます。この「バビロン」とは、反キリストが支配する政治的な国であり、不品行と偶像礼拝によって全世界を汚しました。しかし、その国は必ず崩壊します。
第4の宣告(9〜12節)
第三の御使いは、反キリストの刻印を受け、その像を拝む者への厳しい裁きを宣告します。彼らは「神の怒りの杯」を飲み、聖なる御使たちと小羊の前で火と硫黄で苦しめられます。これは、患難期後半の「7つの鉢のさばき」を指しています。この厳しい裁きは、すでに二度の救いの機会(十四万四千人の宣教と第一の御使いの宣教)を拒んだからです。しかし、この宣告は「神の戒めを守り、イエスを信じる信仰を持ちつづける聖徒の忍耐がある」という励ましのことばで結ばれます。
第5の宣告(13節)
天からの声が響きます。「今から後、主にあって死ぬ死人はさいわいである」。これは、患難期後半に殉教する聖徒への励ましです。彼らは労苦から解かれ、その働きは神の前に覚えられます。
🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に
ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。
まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。
🌼 こどもたちへのメッセージ
神さまは、いつも正しいことをなさいます。こわいことがあっても、神さまの言葉を信じて、まっすぐに歩んでいく人を守ってくださいます。
🎚️ 信仰のことば
「今から後、主にあって死ぬ死人はさいわいである。」(黙示録14:13)
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
「世界地図の上を飛ぶ三人の御使い。第一の御使いは『永遠の福音』、第二の御使いは『バビロンの崩壊』、第三の御使いは『獣を拝む者の裁き』と書かれた巻物を持ち、黙示録14章6〜13節の宣告を告げている。」
【キャプション】
「天に響く三つの宣告と天からの声。永遠の福音、バビロンの崩壊、獣を拝む者への裁き、そして殉教者への慰め。神の義と救いの知らせが、すべての国と民に告げられる。」
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
🎨 らけるまの創作メモ|三人の御使いを描こうとした日
この絵では、御使いたちが地球全体に向かって神のメッセージを届ける姿を表しました。人々に与えられる最後のチャンス、悪に従う者への警告、そして殉教者への慰め――すべてが神の愛と義の中にあります。空を飛ぶ御使いの姿に、全世界に響く福音の力を込めました。
📝 この記事のまとめ
- 第2の宣告:全世界に向けた最後の福音の呼びかけ
- 第3の宣告:反キリストが支配する「大いなるバビロン」の崩壊
- 第4の宣告:反キリストに従う者への厳しい裁きと聖徒への励まし
- 第5の宣告:殉教者への慰めと永遠の報い
- 三人の御使いと天からの声は、神の義と愛を全世界に告げ知らせる
🕊️ 結びの祈り
天の父よ、
あなたはすべての人に救いの道を備えてくださる方です。私たちがあなたの呼びかけに耳を傾け、最後まで信仰を守り通せるように力を与えてください。苦しみや迫害の中にある兄弟姉妹に、あなたの慰めと希望が注がれますように。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。
🔔 次回の予告
人の子の刈り取り・神の激しい怒り ヨハネの黙示録14:14-20
📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ
🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。
🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。
どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。
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