🌱 はじめに
黙示録13章の後半では、第二の獣――地から上ってくる「偽預言者」が登場します。
彼は第一の獣(反キリスト)を助け、人々を偽りの礼拝へと導く働きをします。
さらに「獣の刻印666」を押すことで、経済的にも霊的にも人々を支配しようとします。
この箇所は、終末における偽りの霊的構造と、信仰者に求められる識別力について深く語っています。
静かに心を澄ませて、この聖句の意味を読み取っていきましょう。
📝 この記事を読むとわかること
- 地からの獣(偽預言者)の正体と役割
- 偽の三位一体とは何か
- 獣の刻印「666」の意味
- 信仰者に与えられている「真の証印」とは
🖼️ 原画:『地からの獣(偽預言者)・獣の刻印666』(らけるま作)
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🪷 やさしい解説
地から上ってきた獣――それが「偽預言者」です。
彼は、小羊のような角を持ち、見た目は穏やかですが、語ることは龍のように偽りに満ちています。
この偽預言者は、第一の獣(反キリスト)と同じ権威を持ち、奇跡やしるしを行って人々を惑わします。
これは、聖霊の働きに似せた、偽りの霊的な力です。
偽預言者は反キリストの像を造らせ、それを拝まない者は殺されるようになります。
さらに、その支配は宗教にとどまらず、経済にも及びます。
人々は右の手や額に「刻印」を押され、それを持たなければ物の売買ができなくなります。
その刻印は「666」。これは、反キリストの名前の数価であり、不完全で偽りの支配を象徴しています。
けれど、イエス・キリストを信じる者には、すでに「聖霊の証印」が押されています
神の聖霊を悲しませてはいけない。あなたがたは、あがないの日のために、聖霊の証印を受けたのである。(エペソ4:30)。
その証印は、どんな偽りよりも確かで、わたしたちの魂を守る永遠のしるしです。
🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に
ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。
まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。
🌼 こどもたちへのメッセージ
わるいことを「すごいこと」みたいに見せる人があらわれても、
神さまはほんとうのことをちゃんとおしえてくれるかたです。
神さまのことばをたいせつにして、まよわずにあるいていこうね。
🎚️ 信仰のことば
「その刻印を受けない者は、みな殺される。」(黙示録13:15)
偽りの力が強く見えても、神の真実は変わりません。
私たちは「聖霊の証印」をすでに受けた者として、恐れずに歩みましょう。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
地からの獣(偽預言者)と、人々に刻印を押す場面。獣の像を拝む群衆や、額に666の刻印を受けた人々が描かれている。
【キャプション】
終末に現れる偽預言者が、奇跡によって人々を惑わし、獣の像を拝ませ、刻印によって人類を支配する場面。信仰者には識別力と守りが与えられている。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
🎨 らけるまの創作メモ|偽りの中でもまっすぐに祈る者を描こうとした日
この絵を描くとき、見た目では判断できない「偽りの力」のこわさを意識しました。
明るく見えるけれど、どこか不自然な表情や、無理に笑っている人々――
その中にも、静かに祈り、天を仰ぐ人がいるように、私たちもそうでありたいと思いながら描きました。
神さまの証印を信じて、今日もまっすぐに歩めますように。
📝 この記事のまとめ
- 地からの獣は「偽預言者」を象徴する
- 偽の三位一体:サタン、反キリスト、偽預言者
- 奇跡やしるしによって人々を惑わし、礼拝を偽りへ導く
- 獣の刻印「666」は反キリストの名を象徴
- 信仰者には「聖霊の証印」が与えられており、真理を識別する力がある
🕊️ 結びの祈り
愛する主よ、
終わりの時代には、偽りが真実のように語られ、
人の心が惑わされやすい時代になります。
けれど、あなたは変わることのないまことの光です。
どうか私たちが、どんなときもあなたの声に耳を傾け、
聖霊の証印によって守られていることを忘れませんように。
偽りに目を奪われるのではなく、
天を仰ぎ、御言葉に根ざして歩む者としてください。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
🔔 次回の予告
シオンの山の小羊と14万4千人|ヨハネの黙示録14章1–5
終末のただ中でも、神に従う者たちの姿は失われていません。
天のシオンに立つ小羊と共に、聖徒たちの賛美の声が響きます。
📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ
🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。
🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。
どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。


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