御使いの吹くラッパと、ゆれ動く世界 — 黙示録8章より

手描き風の色彩豊かなイラストに「御使いの吹く7つのラッパ」の文字が中央に配置された横長のバナー画像。上段には建物と燃えさかる炎、下段には「1から3のラッパの裁き」文字があり、海や魚、御使い、子どもたちが描かれ、ラッパの裁きが視覚的に表現されている。 ヨハネの黙示録

🌱 はじめに
聖書の中でも、とりわけ神秘的で象徴に満ちた書である『黙示録』。
その中で、御使いたちがラッパを吹く場面は、世界のかたちが揺さぶられ、神のご計画が少しずつ明らかになる印象深い出来事です。
けれど、それは終わりのはじまりにすぎません。ラッパの音は、「今、目を覚ましなさい」という、やさしくも深い神さまからの呼びかけなのです。


📝 この記事を読むとわかること

  • 黙示録8章に記された最初の三つのラッパの意味
  • ラッパの裁きが自然界に与える影響
  • 「三分の一」が象徴する神の憐れみと警告
  • 子どもたちにも伝えたい信仰のメッセージ

🖼️ 原画:『御使いの吹く7つのラッパ(1〜3番目)』(らけるま作)

ヨハネの黙示録8章に登場する最初の三人の御使いがラッパを吹く様子を描いたイラスト。第一のラッパでは火と血が地に降り木々が焼かれ、第二のラッパでは燃える山のようなものが海に投げ込まれ、第三のラッパでは苦よもぎと呼ばれる星が川に落ち、水が苦くなる。
『御使いの吹く7つのラッパ(1〜3番目)』 第一〜第三の御使いがラッパを吹き鳴らすたびに、自然と命が揺さぶられる裁きが地に臨みます。 火に包まれた地、赤く染まる海、そして苦くなった水――それぞれの場面に描かれた光景は、神の正義と愛のまなざしを映し出しています。

🪷 やさしい解説

第一のラッパでは、血と火が地に降り、木や青草の三分の一が焼かれてしまいます。
第二のラッパでは、燃える山のようなものが海に落ち、海の三分の一が血となり、生き物や船も三分の一が失われます。
第三のラッパでは、「苦よもぎ」と呼ばれる星が川に落ち、水の三分の一が苦くなり、多くの人が命を落とします。

それぞれの裁きには「三分の一」という限定がついています。
これは、神がすべてをただちに滅ぼすのではなく、「今こそ立ち返るときだよ」という警告を、あえてやさしく示しておられることを意味しています。

後に続く「鉢の裁き」では、全体が打たれる全面的な裁きが訪れます。
だからこそ、このラッパの裁きは、「まだ間に合う、いま目を覚ましなさい」と呼びかける愛のラッパなのです。


🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に

ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。

まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。

けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。


🌼 こどもたちへのメッセージ

ラッパの音が聞こえるとき、それは神さまからの「たいせつなおしらせ」。
こわい絵にも見えるけど、ほんとうは「気づいてね」「帰ってきてね」という神さまのやさしいよびかけなんだよ。
神さまのお話に、しずかに耳をすませようね。


🎚️ 信仰のことば

「主はある人たちがおそいと思っているように、その約束をおそくされたのではなく、…すべての人が悔い改めに至ることを望んで、あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである。」
(Ⅱペテロ3:9 口語訳)

神さまは、すぐにすべてを終わらせることもできるお方ですが、私たちが立ち返るのを待っていてくださるお方です。
ラッパの音は、そんな神の忍耐と愛の響きです。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
ヨハネの黙示録8章に登場する最初の三人の御使いがラッパを吹く様子を描いたイラスト。第一のラッパでは火と血が地に降り木々が焼かれ、第二のラッパでは燃える山のようなものが海に投げ込まれ、第三のラッパでは苦よもぎと呼ばれる星が川に落ち、水が苦くなる。

【キャプション】
『御使いの吹く7つのラッパ(1〜3番目)』
第一〜第三の御使いがラッパを吹き鳴らすたびに、自然と命が揺さぶられる裁きが地に臨みます。
火に包まれた地、赤く染まる海、そして苦くなった水――それぞれの場面に描かれた光景は、神の正義と愛のまなざしを映し出しています。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。


🎨 らけるまの創作メモ|「揺れる地と、静かな光」を描こうとした日

この原画を描いていた日、頭にあったのは「こわい裁きではなく、心を目覚めさせる光を描きたい」という願いでした。
血や火、赤く染まった海――それでも、どこかに静かな祈りのような色がにじむように。
神さまが怒っておられるときも、その中に愛がある。
そんな希望のきざしを、この絵に込めたかったのです。


📝 この記事のまとめ

  • 黙示録8章では、御使いがラッパを吹くたびに部分的な裁きが下る
  • 「三分の一」という表現は、神の憐れみと猶予を示している
  • 鉢の裁きは全面的なものであり、ラッパの裁きはその前段階
  • 神はすぐに終わらせることなく、悔い改めを待っていてくださる
  • 原画には、裁きの中にある「目覚めと希望」の光が描かれている

🕊️ 結びの祈り

愛する主よ、
私たちが見ているこの世界の中にも、あなたのラッパの響きが隠れていることに気づかせてください。
揺れ動く時代の中で、心がふるえてしまうときも、あなたのやさしい招きの声に気づけますように。
どうか、読んでくださったひとりひとりの心に、平安と目覚めが与えられますように。
悔い改める心と、希望を信じる勇気を、今日も私たちに注いでください。

アーメン。


🔔 次回の予告

ラッパの裁き4-5 黙示録 8:12-9:12


📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ

🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。

🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。

どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。


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