The Beginning of Fear and Blame: Reflections from Genesis Chapter 3
🌸 導入文｜Introduction
エデンの園での出来事は、人類の心の奥深くにある感情や行動の原点を映し出しています。
「恐れ」「恥」「責任転嫁」――これらの感情は、私たちの日常にも静かに影を落とすものです。
今回は、創世記3章の物語を通して、人間の心の動きと、そこに込められた神の愛と赦しについて、やさしく紐解いていきましょう。
📖 聖書本文（創世記3:1-13）
Scripture Reading: Genesis 3:1-13
創世記 3:1-13（口語訳）
1 さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。
2 女はへびに言った、「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、
3 ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。
4 へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。
5 それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。
6 女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。
7 すると、ふたりの目が開け、自分たちの裸であることがわかったので、いちじくの葉をつづり合わせて、腰に巻いた。
8 彼らは、日の涼しい風の吹くころ、園の中に主なる神の歩まれる音を聞いた。そこで、人とその妻とは主なる神の顔を避けて、園の木の間に身を隠した。
9 主なる神は人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか」。
10 彼は答えた、「園の中であなたの歩まれる音を聞き、わたしは裸だったので、恐れて身を隠したのです」。
11 神は言われた、「あなたが裸であるのを、だれが知らせたのか。食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食べたのか」。
12 人は答えた、「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」。
13 そこで主なる神は女に言われた、「あなたは、なんということをしたのです」。女は答えた、「へびがわたしをだましたのです。それでわたしは食べました」。YouVersion | The Bible App | Bible.com+1YouVersion | The Bible App | Bible.com+1
☀️ やさしい解説
Gentle Explanation
この物語は、人間の「自由意志」と「選択」の結果としての「責任」について教えてくれます。
アダムとエバは神の戒めを破り、善悪の知識の木の実を食べてしまいました。その結果、自分たちの裸を恥じ、神の声を恐れて木の陰に隠れます。
神が問いかけると、アダムはエバを、エバは蛇を責めました。これは、私たちが過ちを犯したときに、他人や環境のせいにしてしまう心の動きを象徴しています。
この場面ではまだ明かされていませんが、神はのちに彼らのために皮の衣を作ってくださいます。これは、神の愛と赦しのしるしとして、物語の中で静かに輝きます。
🖼️ 原画：創世記3章の物語（らけるま作）
Original Paintings: The Story of Genesis Chapter 3 by Rakeruma
1️⃣ 『蛇の誘惑』｜The Temptation by the Serpent
キャプション（日本語）：この鮮明な作品は、豊かな植物に囲まれたエデンの園で、アダムとエバが蛇の誘惑に直面する瞬間を描いています。
Caption (English): This vivid artwork portrays the moment of temptation in the Garden of Eden, as Adam and Eve encounter the serpent among lush and colorful vegetation.
2️⃣ 『堕落による霊的死』｜Spiritual Death Through the Fall
キャプション（日本語）：アダムとエバが禁断の実を手にした瞬間の、霊的な緊張と選択の重さを象徴する作品。
Caption (English): This powerful image symbolizes the spiritual consequence and tension at the moment Adam and Eve take the forbidden fruit.
3️⃣ 『責任転嫁』｜The Blame Game
キャプション（日本語）：神の声を恐れて木の陰に隠れ、互いに責任を押し付け合うアダムとエバの姿を描いています。
Caption (English): This scene depicts Adam and Eve hiding in fear from God’s voice, blaming each other and the serpent for their disobedience.
🎨 らけるまの創作メモ｜『人類の堕落』を描こうとした日
Rakeruma’s Creative Note: The Day I Tried to Paint “The Fall of Man”
『人類の堕落』を描こうとした日は、私の心の奥深くまで問われるような時間でした。
罪とは何か。
神に背くとはどういうことか。
そして、それを見つめる私の中にも、同じ罪の根があるのではないか――
そんな問いが、静かに、でも確かに響いてきました。
アダムとエバが禁断の実を手にし、恐れ、恥じて、責任を押し付け合う。
その一つ一つの場面に、私たちの日常が映し出されているように感じました。
だからこそ、3枚の作品を通して、「罪の選択」「内面的な崩れ」「神からの問いかけ」という流れを大切にしました。
筆を動かすたび、神の光と真理が静かに心に差し込むような、
でも同時に、自分自身の弱さと向き合わされるような――そんな時間でした。
神の声に背を向けた人類の始まり。
でも、そこにはすでに、神のあわれみの予感も、かすかに含まれていたように思います。
この作品を通して、誰かの心にも「光へ向かう扉」が見えることを、
そして、罪の重さの向こうにある、神の愛と真実に出会っていただけることを、心から祈っています。
🌾 小さな詩：「光のほうへ」
A Gentle Poem: “Toward the Light”
罪を知るとき
心は震え 影にうずくまる
誰にも見られたくない
そんな場所があるから
けれど
その光は 裁くためでなく
照らして 抱きしめるために ある
傷ついたままのあなたを
汚れたままのあなたを
神は 愛して 待っておられる
だから
恐れなくていい
その一歩は 恥ではなく
救いへの 扉になる
光のほうへ――
どうか あなたの魂が
そっと 向かえますように
🌾 A Gentle Poem: “Toward the Light”
When we come to know our sin,
the heart trembles and hides in shadow—
because there are places
we never want to be seen.
But the Light
was not given to condemn,
but to reveal and embrace.
Even the wounded you,
even the stained you—
God waits for you,
loving you still.
So don’t be afraid.
That one small step
is not shameful—
it is the opening to salvation.
Toward the light—
may your soul
quietly turn.
🕊️ 結びの祈り
Closing Prayer
愛する天の父なる神様、
私たちが過ちを犯し、あなたから離れてしまうことがあっても、あなたは決して私たちを見捨てず、愛と赦しをもって迎えてくださることを感謝します。
どうか、私たちが自分の過ちに気づいたとき、素直に認め、あなたのもとに立ち返る勇気を与えてください。
そして、他人を責めるのではなく、互いに赦し合い、支え合う心を育んでいけますように。
主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。
📝 この記事のまとめ
Summary
- アダムとエバは、神の命令に背き、サタンである蛇の誘惑に従って禁断の木の実を食べた。
- 彼らの行動は、神への反抗であり、人類が神との契約を破った最初の罪である。
- 「それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われた」（創世記3:6）という誘惑のかたちは、今も変わらず人の心を惑わせている。
- この罪を通して、全ての人間はサタンの支配下に置かれることとなった。
- この物語は、人類の罪の深さと、それに対する神の問いかけの厳しさを通して、私たちの現在の霊的な現実を映し出している。
🌍 Summary in English
- Adam and Eve disobeyed God’s command and fell into the temptation of Satan, the serpent.
- Their act was a rebellion against God and marked the breaking of the first covenant between God and humanity.
- “The tree was good for food, a delight to the eyes, and desirable to make one wise” (Genesis 3:6) — this form of temptation still deceives many hearts today.
- Through this sin, all of humanity came under the dominion of Satan.
- This story reveals the depth of human sin and the seriousness of God’s inquiry, reflecting the spiritual reality we still live in.
🖼 画像1：「蛇の誘惑」（The Temptation by the Serpent）
🍎 日本語
- 代替テキスト：エデンの園でアダムとエバが色とりどりの果実や木々に囲まれ、蛇に誘惑される様子を描いた鮮やかなイラスト。
- タイトル：蛇の誘惑
- キャプション：この鮮明な作品は、豊かな植物に囲まれたエデンの園で、アダムとエバが蛇の誘惑に直面する瞬間を描いています。
🌿 English
- Alt Text: A colorful illustration of Adam and Eve in the Garden of Eden, surrounded by vibrant fruits and trees, as the serpent tempts them.
- Title: The Temptation by the Serpent
- Caption: This vivid artwork portrays the moment of temptation in the Garden of Eden, with Adam and Eve encountering the serpent among lush and colorful vegetation.
🖼 画像2：「堕落による霊的死」（Spiritual Death Through the Fall）
🍎 日本語
- 代替テキスト：アダムとエバが禁断の果実を手に取り、重い表情を浮かべながら知識の木の前に立ち、近くには不気味な笑みを浮かべる蛇がいる。
- タイトル：堕落による霊的死
- キャプション：この印象的な作品では、アダムとエバが禁断の果実を見つめながら、自らの選択の霊的な代償と向き合う様子が描かれています。
🌿 English
- Alt Text: Adam and Eve stand before the tree of knowledge, holding a forbidden fruit with somber expressions, while the serpent watches with a menacing smile.
- Title: Spiritual Death Through the Fall
- Caption: In this powerful illustration, Adam and Eve confront the spiritual consequence of their choice as they gaze at the forbidden fruit, with the serpent lurking nearby.
🖼 画像3：「責任転嫁」（The Blame Game）
🍎 日本語
- 代替テキスト：善悪の知識の木の実を食べた後、アダムとエバが互いに、そして蛇に責任を押し付け合い、大きな木の陰に隠れて恥じる様子。
- タイトル：責任転嫁
- キャプション：この場面では、アダムはエバを、エバは蛇を責め、人間が罪と向き合ったときの葛藤と責任の所在が描かれています。
🌿 English
- Alt Text: Adam and Eve accuse each other and the serpent after eating the fruit of the tree of knowledge, while also hiding in shame beneath a great tree.
- Title: The Blame Game
- Caption: In this telling scene, Adam blames Eve, Eve blames the serpent, and both hide from God — a powerful depiction of the human response to guilt and accountability.
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